ビジネスにおいてキャリアアップを図る際、重要になるのが専門性を高めることである。今持っているスキルの活用方法を工夫するなど、別のアプローチから結果を出すのも可能だが、長期的な視点に立って考えると、もう一歩踏み込んだ知識や技術を身に付けた方が将来の選択肢は広がるだろう。
しかし、ここで問題になるのがどうやって専門性を高めるかだ。まず、考えられるのはハウツー本などを活用し、独学で勉強する方法だろう。独学の場合、ちょっとした時間を使って勉強できる分、現在の業務に支障が出ない範囲で努力はできる。しかし、セミナーやスクールなどで学ぼうとすると、まとまった時間が必要になるため、場合によっては仕事を休まなければならないことも十分にあり得る。そのため、バランスよく仕事とスキルアップを目指すのであれば、独学の方が始めやすいのではないだろうか。
ただし、セミナーやスクールに足を運ぶパターンにもメリットはある。セミナーに行くと、経験豊富な講師に手取り足取り教えてもらえる分、スキルを習得できる確率が高くなる。自分だけで勉強を進めると、理解できない部分が出てきて、結果として停滞してしまうことが少なくない。着実にステップアップできるのは、セミナーの利点だろう。
これらを総合すると、独学とセミナーは、自由に使える時間の量に応じて使い分けるべきだろいう結論に至る。消化すべき仕事がたくさんある人は、スキマ時間を上手に活用して専門性の高い指南書を読むほうが適しているかもしれないし、終業後や休日にきちんと時間を確保できるなら、キャリアアップのためのセミナーに参加してみるのも良いだろう。専門的なスキル磨きと仕事との両立は、自分のペースに合わせて行うようにしよう。